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石材(JIS規格)
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日本工業規格/石材 JIS A 5003

1.適用範囲
この規格は、主として土木、建築に使用する天然産の石材について規定する。
なお、天然スレート、割りぐり石、軌道用敷石及び道路用石材を除く。
備考
この規格の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は、国際単位系(SI)によるもので、参考として併記したものである。

2,石材の分類
2.1石材は、次の項目によって分類する。
(1)岩石の種類 (2)形状 (3)物理的性質

2.2岩石の種類による分類
石材はその岩石の種類により次のとおり区分する。
(1)花崗岩類 (2)安山岩類 (3)砂岩類
(4)粘板岩類 (5)凝灰岩類 (6)大理石類及び蛇紋岩類

2.3形状による分類
石材はその形状により、次のとおり区分する。
(1)角石 (2)板石 (3)間知石 (4)割石

2.4物質的性質による
石材は、その圧縮強さにより表1のとおり硬石、準硬石及び軟石に区分する。

表1
種類 圧縮強さ(kgf/cu){N/cu} 参考値
吸水率(%) 見掛比重(g/cu)
硬石 500{4903}以上 5未満 約2.7〜2.5
準硬石 500{4903}未満100{981}以上 5以上15未満 約2.5〜2
軟石 100{981}未満 15以上 約2未満


3.形状及び寸法
3.1角石、板石、間知石及び割石は、それぞれ次の(1)〜(4)の規定に適合しなければならない。

(1) 角石 幅が厚さの3倍未満で、ある長さをもっていること。
(2) 板石 厚さが15p未満で、かつ幅が厚さの3倍以上であること。
(3) 間知石 面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは四方落としとし、
面に直角に測った控えの長さは、面の最小辺の1.5倍以上であること。
(4) 割石 面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは二方落としとし、
面に直角に測った控えの長さは、面の最小辺の1.2倍以上であること。

備考
板石は、荒加工の程度によって次の(a)〜(d)のとおり区分する。

(a) のみ切板 表面をのみ切りとし、かつ四周を相当程度加工したもの。
(b) 並たたき板 表面を5枚びしゃんでたたいたうえを小たたき1回程度とし、四周をのみ切りで下げたものを原則とする。
(c) 上たたき板 表面を6枚びしゃん以上でたたいたうえを小たたき1回程度とし、四周をのみ切りで下げたものを原則とする。
(d) ひき石 切断機でひいたもの


3.2角石の寸法は、表2のとおりとする。

表2
種類 厚さ(p) 幅(p) 長さ(p)
12の15 12 15 91,100,150
15の18 15 18
15の21 15 21
15の24 15 24
15の30 15 30
18の30 18 30

※ 厚さと幅では、長い方を幅とする。

3.3板石の寸法は、表3のとおりとする。

表3
幅(p) 厚さ(p) 長さ(p)
30 8〜12 30
40 40
40 10〜15 90
45
50
55
60
65


3.4間知石の寸法は、表4のとおりとする。

表4
種類 控長(p) 表面積(cu)
35間知 35以上 620以上
45間知 45以上 900以上
50間知 50以上 1220以上
60間知 60以上 1600以上

備考
表面より最小限控長の距離にあたる部分の断面積は、表面の面積の1/16以上でなければならない。


3.5割石の寸法の標準は、表5のとおりとする。

表5
種類 控長(p) 表面積(cu)
30割石 30以上 620以上
35割石 35以上 900以上
40割石 40以上 1220以上


3.6寸法の測り方
厚さ、幅、長さは、欠点部分を除いた最小部分を測る。

4.欠点及び等級
4.1欠点に関する用語の意義

そり 石材の表面及び側面における曲がりをいう。
き裂 石材の表面及び側面におけるひび割れをいう。
むら 石材の表面の部分的な色調の不ぞろいをいう。
くされ 石材中の簡単に削り取れる程度の異質部分をいう。
欠け 石材のみえがかり面のりょう角部の小さい破砕をいう。
へこみ 石材の表面のくぼみをいう。
はん点 石材の表面の部分的に生じたはん点状の色むらをいう。
石材の表面及び側面に現れた穴をいう。
しみ 石材の表面に他の材料の色の付いたものをいう。


4.2石材の欠点は、次のとおりとする。

寸法の不正確、そり、き裂、むら、くされ、欠け、へこみ
軟石では、上記のほかはん点及び穴
化粧用では、さらに色調及び組織の不揃い及びしみ

4.3石材の品質は産地及び岩石の種類ごとに、
それぞれ、一等品、二等品及び三等品とし、その区分は表6のとおりとする。
表6
等級 基準
一等品 (1)4.2に示す欠点のほとんどないもの
(2)荷口のそろったもの
二等品 4.2に示す欠点のはなはだしくないもの
三等品 4.2に示す欠点が事実上支障ないもの


5.試験方法
5.1見掛比重
試験体は、供試石材の代表的な部分から3個切り取り、10p×10p×20pの直方体(※)とする。

試験体の加圧面は平たん仕上げする。
これを105〜110℃の空気乾燥器内で恒量となるまで乾燥する。
その後取り出してデシケータに入れ、冷却した後重量及び正味体積をはかる。
見掛比重は、次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。
見掛比重= 重量(g)
―――――――
正味体積(cu)

※)20pを石理にほぼ垂直方向とする。


5.2吸水率
見掛比重測定時の重量を乾燥時の重量とする。次に図1に示すように石理を水面と平行にし、
かつ上部1pを常に水面上になるように浸水して、20±3℃{20℃±3K}で多湿の恒温室内に置く。
48時間経た後取り出し、手早く浸水部分の水をふきとり、直ちに重量を測り、吸水時の重量とする。
吸水率は、次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。

吸水率(%)= 吸水後の重量(g)−乾燥時の重量(g)
―――――――――――――――――――
乾燥時の重量(g)
×100
図1
吸水率

5.3圧縮強さ
吸水率測定後の試験体を使用し、吸水時の重量測定後、直ちに試験する。
加圧には、中央に球接面をもつ伝圧装置を用いて、
原則として石理に垂直に毎cu当たり毎秒10kgf{98N}の速さで加圧する。
圧縮強さは、次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。
圧縮強さ(kgf/cu){N/cu}= 最大荷重(kgf){N}
―――――――――――
断面積(cu)

断面積を算出する場合、各辺の寸法は、0.1oまで正確に測る。


6.呼び方
石材の呼び方は、次による。

産地又は
固有名称
岩石 の
種類
物理的性質
による種類
等級 寸法
厚さ×幅×長さ
又は 寸法区分
の種類

例:〇〇〇・花こう岩・硬石・板石・1等品・10×50×91ただし、呼び方は必要のない部分を除いてよい。