1.適用範囲
この規格は、主として土木、建築に使用する天然産の石材について規定する。
なお、天然スレート、割りぐり石、軌道用敷石及び道路用石材を除く。
備考
この規格の中で{
}を付けて示してある単位及び数値は、国際単位系(SI)によるもので、参考として併記したものである。
2,石材の分類
2.1石材は、次の項目によって分類する。
(1)岩石の種類 (2)形状
(3)物理的性質
2.2岩石の種類による分類
石材はその岩石の種類により次のとおり区分する。
(1)花崗岩類
(2)安山岩類 (3)砂岩類
(4)粘板岩類 (5)凝灰岩類
(6)大理石類及び蛇紋岩類
2.3形状による分類
石材はその形状により、次のとおり区分する。
(1)角石 (2)板石
(3)間知石
(4)割石
2.4物質的性質による
石材は、その圧縮強さにより表1のとおり硬石、準硬石及び軟石に区分する。
表1
| 種類 |
圧縮強さ(kgf/cu){N/cu} |
参考値 |
| 吸水率(%) |
見掛比重(g/cu) |
| 硬石 |
500{4903}以上 |
5未満 |
約2.7〜2.5 |
| 準硬石 |
500{4903}未満100{981}以上 |
5以上15未満 |
約2.5〜2 |
| 軟石 |
100{981}未満 |
15以上 |
約2未満 |
3.形状及び寸法
3.1角石、板石、間知石及び割石は、それぞれ次の(1)〜(4)の規定に適合しなければならない。
| (1) |
角石 |
幅が厚さの3倍未満で、ある長さをもっていること。 |
| (2) |
板石 |
厚さが15p未満で、かつ幅が厚さの3倍以上であること。 |
| (3) |
間知石 |
面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは四方落としとし、 面に直角に測った控えの長さは、面の最小辺の1.5倍以上であること。 |
| (4) |
割石 |
面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは二方落としとし、 面に直角に測った控えの長さは、面の最小辺の1.2倍以上であること。 |
備考
板石は、荒加工の程度によって次の(a)〜(d)のとおり区分する。
| (a) |
のみ切板 |
表面をのみ切りとし、かつ四周を相当程度加工したもの。 |
| (b) |
並たたき板 |
表面を5枚びしゃんでたたいたうえを小たたき1回程度とし、四周をのみ切りで下げたものを原則とする。 |
| (c) |
上たたき板 |
表面を6枚びしゃん以上でたたいたうえを小たたき1回程度とし、四周をのみ切りで下げたものを原則とする。 |
| (d) |
ひき石 |
切断機でひいたもの |
3.2角石の寸法は、表2のとおりとする。
表2
| 種類 |
厚さ(p)※ |
幅(p)※ |
長さ(p) |
| 12の15 |
12 |
15 |
91,100,150 |
| 15の18 |
15 |
18 |
| 15の21 |
15 |
21 |
| 15の24 |
15 |
24 |
| 15の30 |
15 |
30 |
| 18の30 |
18 |
30 |
※ 厚さと幅では、長い方を幅とする。
3.3板石の寸法は、表3のとおりとする。
表3
| 幅(p) |
厚さ(p) |
長さ(p) |
| 30 |
8〜12 |
30 |
| 40 |
40 |
| 40 |
10〜15 |
90 |
| 45 |
| 50 |
| 55 |
| 60 |
| 65 |
3.4間知石の寸法は、表4のとおりとする。
表4
| 種類 |
控長(p) |
表面積(cu) |
| 35間知 |
35以上 |
620以上 |
| 45間知 |
45以上 |
900以上 |
| 50間知 |
50以上 |
1220以上 |
| 60間知 |
60以上 |
1600以上 |
備考
表面より最小限控長の距離にあたる部分の断面積は、表面の面積の1/16以上でなければならない。
3.5割石の寸法の標準は、表5のとおりとする。
表5
| 種類 |
控長(p) |
表面積(cu) |
| 30割石 |
30以上 |
620以上 |
| 35割石 |
35以上 |
900以上 |
| 40割石 |
40以上 |
1220以上 |
3.6寸法の測り方 厚さ、幅、長さは、欠点部分を除いた最小部分を測る。
4.欠点及び等級
4.1欠点に関する用語の意義
| そり |
石材の表面及び側面における曲がりをいう。 |
| き裂 |
石材の表面及び側面におけるひび割れをいう。 |
| むら |
石材の表面の部分的な色調の不ぞろいをいう。 |
| くされ |
石材中の簡単に削り取れる程度の異質部分をいう。 |
| 欠け |
石材のみえがかり面のりょう角部の小さい破砕をいう。 |
| へこみ |
石材の表面のくぼみをいう。 |
| はん点 |
石材の表面の部分的に生じたはん点状の色むらをいう。 |
| 穴 |
石材の表面及び側面に現れた穴をいう。 |
| しみ |
石材の表面に他の材料の色の付いたものをいう。 |
4.2石材の欠点は、次のとおりとする。
寸法の不正確、そり、き裂、むら、くされ、欠け、へこみ 軟石では、上記のほかはん点及び穴 化粧用では、さらに色調及び組織の不揃い及びしみ
4.3石材の品質は産地及び岩石の種類ごとに、 それぞれ、一等品、二等品及び三等品とし、その区分は表6のとおりとする。
表6
| 等級 |
基準 |
| 一等品 |
(1)4.2に示す欠点のほとんどないもの (2)荷口のそろったもの |
| 二等品 |
4.2に示す欠点のはなはだしくないもの |
| 三等品 |
4.2に示す欠点が事実上支障ないもの |
5.試験方法
5.1見掛比重 試験体は、供試石材の代表的な部分から3個切り取り、10p×10p×20pの直方体(※)とする。
試験体の加圧面は平たん仕上げする。 これを105〜110℃の空気乾燥器内で恒量となるまで乾燥する。 その後取り出してデシケータに入れ、冷却した後重量及び正味体積をはかる。 見掛比重は、次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。
| 見掛比重= |
重量(g)
―――――――
正味体積(cu) |
(※)20pを石理にほぼ垂直方向とする。
5.2吸水率 見掛比重測定時の重量を乾燥時の重量とする。次に図1に示すように石理を水面と平行にし、 かつ上部1pを常に水面上になるように浸水して、20±3℃{20℃±3K}で多湿の恒温室内に置く。 48時間経た後取り出し、手早く浸水部分の水をふきとり、直ちに重量を測り、吸水時の重量とする。 吸水率は、次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。
| 吸水率(%)= |
吸水後の重量(g)−乾燥時の重量(g)
―――――――――――――――――――
乾燥時の重量(g) |
×100 |
図1
 |
5.3圧縮強さ 吸水率測定後の試験体を使用し、吸水時の重量測定後、直ちに試験する。 加圧には、中央に球接面をもつ伝圧装置を用いて、 原則として石理に垂直に毎cu当たり毎秒10kgf{98N}の速さで加圧する。 圧縮強さは、次の式によって算出し、試験体3個の平均値をもって表す。
| 圧縮強さ(kgf/cu){N/cu}= |
最大荷重(kgf){N}
――――――――――― 断面積(cu) |
断面積を算出する場合、各辺の寸法は、0.1oまで正確に測る。
6.呼び方
石材の呼び方は、次による。
産地又は 固有名称 |
・ |
岩石 の 種類 |
・ |
物理的性質 による種類 |
・ |
等級 |
・ |
寸法 厚さ×幅×長さ |
又は |
寸法区分 の種類 |
例:〇〇〇・花こう岩・硬石・板石・1等品・10×50×91ただし、呼び方は必要のない部分を除いてよい。
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